化粧品屋さんのフルフリが、なぜ「お茶づくり」をやっているの?
フルフリでは、東京の山奥、檜原村の茶畑で「お茶摘み・お茶づくり」の講座をやっています。
化粧品屋さんなのに、なんでお茶?
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
考えてみると、ちゃんと説明したことがあまりなかったので、今日はその話を書いてみようと思います。
★お茶摘み講座の詳細はこちら→ aini:東京、手づくり茶生活

🌿きっかけは「空いたお茶畑があるので、一緒にやってみない?」
お茶づくりを始めたのは、15年ほど前。
「空いたお茶畑があるので、一緒にやってみない?」と村のおばあちゃんに声をかけられたのがきっかけでした。だんだん、体力も落ちていき続けていくのが難しくなってきたんだそう。
檜原村では、その昔、各家に茶畑があって、自分たちで飲むお茶を自分たちで作っていました。
ところが時代とともに、お茶は買ってくるものになり、そして飲まれなくなり、作り手も高齢化して、今では使われなくなった茶畑が増えてきました。
そんな、雑草でボーボーになってしまった茶畑を借りて、お茶摘みを始めました。
🤔
最初は、けっこう真面目に、お茶づくりをしようと考えていました
昔のノートを読み返してみたら、面白い記録が残っていました。
お茶を摘んで売ったら採算が合うのか、人件費はいくらになるのかなど、かなり真面目に計算していました。
手摘みのお茶で利益を出そうと思えば、茶摘みをする人の人件費を安くすればいい。
でもそれは、山の中でなりわいを作るという、理念には反するのかなと思いました。
せっかくやるなら、単に安くお茶を作るのではなく、山の中に小さいけど、移住してきたような若い人たちの仕事ができたほうがいい。
手摘みには、効率だけでは測れない意味もあると思っていました。
「より多くの人が関われる仕事を創れること」
「異なる年代の人が一緒に働く場を創れること」
「技術・文化を継承できること」
そんなことを当時の計画書に書いています。
今読むと、ずいぶん大げさな計画も立てていますが(笑)、考えていたことの根っこは、今もあまり変わっていません。
・・・というわけで、結局、お茶を生産して販売するというよりも、お茶づくり講座を開催することにしました。
😊講座をやってみたら、楽しかった!
というわけで、お茶づくり講座を開催するようになりました。
山に囲まれた茶畑で、鳥の声を聞きながら、自分の手でひたすら新芽を摘む。
摘んだ葉を持ち帰って、鍋で炒って、揉んで、また炒って。
青々しかった生の葉っぱから水分が抜けて、だんだん見慣れた「お茶」になっていく。
香りも、青い草のような香りから、甘く香ばしいお茶の香りに変わっていきます。
そして最後に、自分で作ったお茶を飲む。
これが、なかなかいいんです🍵
日本昔話に出てくるような山々に囲まれた茶畑で、自らも自然の一部となってひたすら葉を摘み、鉄釜ひとつで丁寧にお茶へと仕上げていく。
なんだか、心が洗われます。
だから、このお茶づくりの魅力をもっとたくさんの人に知ってほしいと思って、お茶摘み・お茶づくりの講座を続けるようになりました。
🤔それで、フルフリと何の関係があるの?
ここまで読んでも、
「それは分かったけれど、やっぱり化粧品とは関係ないですよね?」
と思われるかもしれません。
はい。
ほとんど関係ありません(笑)。
でも私の中では、実はかなりつながっています。
フルフリは、化粧品の添加物を減らすこと自体を目的にしているわけではありません。
お肌や自然、そして自分自身に対しても、なるべく無理をしない。
もともと、そんな考え方を大切にしてきました。
フルフリのモットーは、創業以来ずっと「きちんと、たのしく」です。
化粧品についても、何でもたくさんケアすればいいというより、自分のお肌の力を活かしながら、必要なものをシンプルに使う。
そして、せっかくなら楽しく。
私たちが目指しているのは、化粧品をたくさん売ることだけではなく、
「シンプルだけどココロ豊かな、ていねいな暮らし」
を応援することなんだと思います。
自分もお客さまも。
❀ 化粧品だけを売っている会社ではないのです ❀
以前、お茶摘みに参加してくださったフルフリのお客様から、
フルフリは「ただの無添加コスメの会社ではないんだな」と思った、というような感想をいただいたことがあります。
まさに、そんな感じです。
フルフリは、化粧品を売っているというより、自然の中での暮らしや、季節の感覚や、
人とのつながりまで含めて、お届けできたらいいなぁと思いながら続けています。
春になれば茶の新芽が出て、
夏になれば草がものすごい勢いで伸びて、
秋になればまた番茶を作る。
冬は選定をしたり、大寒茶を作ったり。
そして、
茶畑をお借りしている地元のおばあちゃんに挨拶をしたり、一緒に作業する村の仲間がいたり、遠くからお茶摘みに来てくれる人がいたり。
お茶をやっていると、自然や季節だけでなく、人ともつながっていきます。
🌿小さな会社だからできること🌿
フルフリは、小さな会社。
だから、世の中を大きく変えるようなことはできません。
でも、使われなくなった茶畑を再生し、そこで昔から作られてきたお茶を作り、そのやり方を誰かに伝える。
そして、「面白そう!」とおもった人を山に連れてきて、一緒にお茶を摘む。
それで茶畑がさらにもう少し維持されて、昔からの技術や文化が少し残って、地域に少しお金が落ちて、参加した人が楽しかったと思ってくれる。
それだけでも、まあ、悪くはないんじゃないでしょうか。
お肌のことも、自然のことも、地域のことも、自分自身の暮らしのことなんかも、あまり無理をせず、でも、ちょっと手間をかけながら楽しむ。
そんなわけで、化粧品屋のフルフリは、今年も山でお茶摘み講座を開催しています🌿
★お茶摘み講座の詳細はこちら→ aini:東京、手づくり茶生活

