【アルガンオイル】品質の見分け方
1.成分表示を確認しましょう。
少しのアルガンオイルを、他のオイルや他の成分で希釈し、「アルガンオイル」として販売しているものもあります。きちんとしたアルガンオイルを使いたい、という方は、「アルガンオイル」「アルガニアスピノサ核油」100%と表示されたものを選びましょう。
2.安価なものは、なぜ安価なのかを確認しましょう。
成分がアルガンオイル100%のものなら、オイルの品質的にはほぼ問題はないと言えます。でも、さまざまな価格のものがありますよね?どんな違いがあるのでしょうか?
◆ハイグレードなアルガンオイル
アルガンの実が熟して自然に落ちたものを拾う、というのが理想の収穫。アルガンの実15kgから500gのオイルしか採れない、ということなので、拾うだけでも大変。それから、目視で虫や殻、悪い実を取り除き、手作業で実の中心のかたい種の殻を割って、オイルを絞って…という、かなり骨が折れる作業を経て、純度が高く、最もハイグレードなアルガンオイルが誕生するのです。価格がそれなりにしてしまうのも、納得ですね。
こういったハイグレードなアルガンオイルは、無色透明になるまで精製してしまうと、せっかくのアルガンオイルらしさが失われ、とてももったいないことなので、香りや色を残すものが多いと考えられます。
(もちろん、ハイグレードなアルガンオイルが、無色透明になるまでしっかり精製されている製品もあると思います。その場合は、そのメーカーやブランドなりの理由やポリシーがあるはずなので、調べてみてくださいね。)
◆アルガンオイルの純度
前述のとおり、ハイグレードなアルガンオイルは、丁寧な手作業で生み出される貴重な産物ですが、大変な作業なので、もちろん機械をつかうこともできます。しかしながら、機械では、虫食いや薄皮、悪い実などを省ききれず、一緒に絞ってしまっています。純度が落ち、価格も比較的安くなります。
◆オイルの品質は悪くはないけれど…
アルガンの実はヤギの大好物。ヤギはああ見えて木登りが得意なので、モロッコでは、アルガンの木に何頭もヤギが登っている風景が時々見られます。実は、そんなヤギたちが吐き出した種や、フンの中から採取した種からオイルをとっている場合もあるのです。手で拾うよりもラクですから。
とはいえ、実の核からオイルを採るのはおなじ。品質上は問題ありません。ただ、やはりニオイがきつくなるので、しっかり精製したり、他のオイルと混ぜたりして製品になっています。
収穫の仕方まで公表しているような製品は少ないですし、品質上は問題ないのですが、気持ち的にちょっと、、、という方は、リーズナブルなアルガンオイルを選ぶのは、あまりよろしくないかも知れません。
もちろん、企業努力で、ハイグレードなアルガンオイルをリーズナブルに提供しているメーカーやブランドもあるでしょうから、なぜ安いのか、を調べたりきいてみたりできると安心ですね。