【パウダーファンデーション】ブラシ開発秘話
第二の人生はメイクブラシ!

フルフリで販売しているブラシは米ノースカロライナ州に住んでいる定年退職後の夫婦が開発したものを輸入しています。何かのきっかけで、「そういえば、お二人はなぜブラシを売る仕事をしているのですか?」と聞いてみたら、こんな面白いエピソードを教えてくれました。
今から10年位前のこと。
ある日、奥さんが使っている毛先がチクチクする粗悪なファンデブラシを見て、旦那さんが、「俺がもっといいものを作ってやるよ」と言ったのがこのブラシのはじまり。実は、この旦那さんは、世界的に有名な大手繊維メーカーD社の研究所を定年まで勤め上げたベテラン技術者。ブラシに適したタクロン繊維は彼の得意分野だったのです。
当時は、高級メイクブラシの毛は獣毛が主流で、ナイロンブラシは粗悪品のイメージがありました。旦那さんは柔らかいタクロン繊維の毛先を丸くする技術を応用することで、獣毛よりもお肌にやさしいブラシの開発に成功しました。
奥さんは、お肌に優しいこのブラシができて大喜び。「退職してヒマそうにしている彼にピッタリの仕事ができた!」と奥さんも看護師の仕事を退職し、だんなさんと一緒にこのブラシの技術を活かして起業することに。現役時代のつてを頼って、夫妻の開発したこのブラシを製造してくれる工場もすぐに見つかりました。
旦那さんは結婚以来、初めて妻に仕事のことでほめられたそうです。「あなたの仕事が初めて世の中のために役立ったわね!」と。(それまでは彼の仕事に全く興味がなかったそうです ^^; )

ただ、最初は非常に苦労したそうです。今や、タクロン製のブラシはメイクブラシとして広く浸透していますが、当時は、「ナイロンで顔を触るなんてとんでもない」「動物の毛でないと肌が荒れるのでは」などと、ずいぶん批判を受けたそうです。使ってみたらわかるから、と実際に使ってもらって理解を広げていったそうです。
みなさんも、是非試してみてくださいね。まるでベルベットのような肌触りで、これがブラシ?と驚かれると思います。
※ 海外製のため日本の感覚からすると雑な仕上がりに見える場合があります。金属部品に細かい傷がみられたり、接着剤がはみ出ていたりなど。ブラシの性能には問題ありませんが、あらかじめご了承下さい。