【美白ケア】【しみ・そばかすケア】ほんとうの美白ケアとは?~総まとめ~
「美白」の定義(おさらい)
この回では、国やメーカーが決めた「美白」(=しみやそばかすを防ぐこと)ではなく、みんなが本当に興味を持っている「美白」(=透明感があり、ムラのない美しい肌)を実現できる方法について記載します。
≪参考≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】【しみ・そばかすケア】そもそも美白とは何??その定義は・・・
美白化粧品の効果
上記のとおり、世に出回っている「美白化粧品」は、しみやそばかすを防ぐ目的のものです。誤った認識や使用方法によっては、かえって逆効果になる可能性もあるので、注意したいですね。
≪参考①≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】美白成分でメラニンが増える可能性?!
≪参考②≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】【しみ・そばかすケア】美白化粧品の上手な使いかた
「透明感があり、ムラのない美しい肌」の実現方法
😊お肌が安心できる環境を♪
みなさんが思う「美白」の方法。
それはずばり、お肌が自己防衛のためのメラニンを作る必要がないような、安心できる環境を作ってあげれば良いのです!
お肌がメラニンをつくる理由は、活性酸素から肌を守るため、でしたよね。また、自然なメラニン生成を薬物で阻害したり、地肌の自然なトーンを無視して無理やり白くさせるような強引な美白は、かえってメラニンを作らせてしまうということを、以前のブログでご説明しました。
≪参考≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】美白成分でメラニンが増える可能性?!
お肌がメラニンを作らなくてもよい、安心な環境をととのえる方法は、3つあります。これら3つを意識すれば、透明感のあるムラのない美しい肌に近づけるだけではなく、将来のシミ予防にもなりますよ!
😊方法その1:とにかく、お肌に刺激を与えないこと。
透明感があり、ムラのない美しい肌が欲しいなら、こすったり、過剰に洗ったりを避けて、刺激の少ない化粧品成分を使いましょう。これならすぐに、実践可能ですね。
オーガニックコスメに変えてから、手作り化粧水に変えてから、お肌が以前よりも白くなった!と報告するお客様がたくさんいらっしゃいます。また、石鹸をやさしいものに変えたことで、お肌が白くなったと報告する方もいらっしゃいます。皆さんはその化粧品成分に含まれる、美白成分が効いたのかしら?と思っているかもしれませんが、実際のところは、以前の刺激の強いケアを改めたから肌が明るくなった、という理由が多いような気がします。
ちなみに・・・ちょっと脱線しますが、「肌が白くなる石鹸」根強い人気がありますよね。あれって、本当に肌が白くなるんでしょうか?
はい、結構、白くなるようですよ。。。ただし、裏があります。よくあるのが、火山灰や粘土が入っている、もちもち泡タイプの石鹸ですね。酸化チタンという成分が入ってるものも多いです。粘土はとっても小さい微粒子のため、すすぎをしても皮膚のシワの溝に残って結構、洗い残しが出ます。この粒子が白い色をしていますので、美白石鹸でお肌も白くなったように見えるのです。肌が本当に白くなるわけではありませんので、洗いすぎにはご注意くださいね。
こすらずに泡でやさしく洗う、特にお肌が弱い方はせっけん自体、使用しないことをオススメします。
😊方法その2:抗酸化物質を使うこと
メラニンは日よけとして紫外線を吸収したり、散乱したりする働きだけではなく、活性酸素を除去して細胞を守ってくれる抗酸化効果もあるという話をしましたね?
≪参考≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】美白成分でメラニンが増える可能性?!
というわけで、活性酸素がいっぱいあると生産されるメラニンですが、メラニン以外の抗酸化物質をあらかじめ用意しておいてあげれば、メラニンが出動しなくてもよいわけです。美白化粧品でもビタミンC誘導体配合のものがよくありますが、これはこういう考えから配合されているのですね。
抗酸化成分主体の美白はお肌にも優しくオススメです。ビタミンC、ビタミンEなどが有名ですが、植物由来の抗酸化成分が近年、とっても注目されてきていますね。甘草、芍薬、ドクダミ、などの和漢植物、そしてローズ、ネロリ、ラベンダーなどのハーブは、いずれも抗酸化成分がたっぷりです。また、オイルにも強力な抗酸化成分を含む物があります。
こういった抗酸化成分を普段からスキンケアに取り入れることで、「透明感のあるムラのない美しい肌」、を目指していきましょう。
😊方法その3:あたり前ですが・・・紫外線にあたらない!
方法その1の「刺激を避ける」、と同じ部類に入りますし、あまりに当たり前すぎるので、書かないでも良いかな、と思いましたが、一応「その3」として書いておきますね。透明感のあるムラのない美しい肌を保つには、当然、紫外線は避けた方が良いですね。帽子をかぶったり、サングラスをかけて目に紫外線が入らないようにすることで、若干、肌が白くなるかも知れません。
なお、紫外線ケア、というと日焼け止めやUV下地をつけなきゃ、とおもいがちですが、実は、日焼け止めというものはどんな良成分の物でも、お肌に多少は負担がかかるものです。肌の上に人工的な皮膜をはる事と、毎日の洗顔で二重の負担がかかります。
特に、影響を受けやすい敏感肌の方は日焼け止めをつける方法ではない、UVケアを心がけると良いと思いますよ。
⇒詳しくはこちら
〖フルフリ調合室〗敏感肌さんの【日焼け止め】との賢いつきあい方
美白ケア総まとめ
美白に関するいくつかの記事をまとめます。
* 役所やメーカーの言う「美白」とは「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐこと」で、消費者が期待している「透明感を出す事」「肌を白くすること」などは、特に考えられていません。
* 美白化粧品を使用することで、かえってお肌のトーンにムラが出たり、透明感が失われる可能性があります。
* 美白化粧品が肌に合わない場合、かえってシミが目立ったり、メラニンが増える可能性があります。
* シミを消すには、レーザーがお勧めですが、美白成分を使うとすればシミ部分にピンポイントで使うようにしましょう。
* 「肌に透明感を出す」「肌のムラをなくす」「将来のシミを予防する」ためには、美白成分を使ってメラニンをやっつける、という従来の発想を転換させて、今日の記事にある様に、肌がメラニンを作る必要がない環境作り、を心がけましょう。
優しいスキンケアで、お肌本来の透明感や健康的な輝きをとりもどし、そして将来のシミを予防する。
そんな「本当の美白ケア」を実現させていってくださいね。
【美白ケア】【しみ・そばかすケア】美白化粧品の上手な使いかた
美白化粧品の目的
オーガニックコスメ業界ではあまり美白モノは出ていないようですが、コスメ市場全体では美白化粧品だらけですね。以前に書いたとおり、一般的に美白をしたい方が考えている美白は、「肌全体の透明感を上げること」「肌全体をムラなく白くする(トーンアップする)こと」でした。
それに対し、美白化粧品は、「しみやそばかすを防ぐこと」が目的です。今回は、この目的における、美白化粧品について書きたいと思います。(フルフリではこの類の美白化粧水はお取り扱いがございません。)
≪参考≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】【しみ・そばかすケア】そもそも美白とは何??その定義は・・・
美白化粧品を使うとしみが目立つ!?
実は、美白成分を使用することで、かえってシミが目立つと感じることがあるかも知れないのです。可能性は2つです。
1)シミの周りの健康な肌細胞に、より効果を発揮してしまう
シミのない部分のメラノサイトの活性は、シミ部分ほど高くありません。そのため、顔全体に美白コスメを塗ると、まずメラニン生産が少ない部分(シミのない部分)から効いていきます。その結果生じる色の濃淡により、逆にシミが濃くなったように感じる人もいるようです。
もし、そのような結果になれば、シミは以前よりも目立ってしまいます。
2)シミにも周りのお肌にも、均一に効果が出た場合、シミが目立つ
洗濯物を例にとって説明します。お肌のシミも嫌な物ですが、洗濯物のシミも出来れば避けたいですよね。
テーブルクロスに紅茶をこぼしてしまったAさんのお話です。Aさんはベージュ色のテーブルクロスに、紅茶をこぼしてしまいました。あわてて水で洗濯しましたらシミは少し落ちました。Aさんは、もっとシミを落とそうとおもい、さらに漂白剤を使ってみました。シミはさらにもう少し落ちました。しかし周りの布の色も漂白剤で落ちて薄くなってしまいましたので余計目立ってしまいました。
ちょっと変な例ですが、実感を持っていただけたでしょうか?
要は、シミというものは、周りの皮膚の色とシミ箇所の皮膚の色の濃淡の差で目立つので、周りの皮膚だけが白くなれば、より目立ちますし、周りの皮膚とシミが一緒に白くなれば、最初と何ら変わりはありません。
「シミのある人」が、「ちょっと色白のシミがある人」に変わっただけです。
美白化粧品の上手な使いかた
上記を踏まえると、美白化粧品は、使うとすればシミ部分にのみピンポイントで使うのが良いと思います。ただし、シミの周りの皮膚にはみ出てしまい、過剰反応して白くなりすぎてしまう様な成分ですと逆効果ですね。
まあ、やっぱり、レーザーが確実でいいのかなぁ、とは思いますが、抵抗感がある方も多いと思いますので、出来れば美白成分で、安心してシミ対策などをしたいものですよね。
【しみ・そばかすケア】シミと紫外線の関係
シミはどうしてできるの?
シミはどのようにしてできるのでしょうか?紫外線がなにか関係する、ということは皆さん何となくご存じのことと思います。
紫外線が肌に与えるダメージは、表皮細胞のDNAを傷つけるということ。DNAとは、細胞の再生をつかさどる大事な情報が書かれている、いわば「細胞の作り方マニュアル」です。紫外線はこのマニュアルに書かれている大事な情報を消してしまう、いたずらっ子の消しゴムのような存在。でも、DNAはとても大事な情報なので、紫外線で消されてもすぐに元通り書きなおします。ところが、何度も何度も書きなおされてるうち、時々、間違いが起きるんです。(細胞もたまにはケアレスミスがあると言うことですね。)
DNA(皮膚細胞の作り方マニュアル)の情報が間違っていると、欠陥品の細胞が作られてしまいます。欠陥にも色々あって、皮膚ガン細胞になってしまう怖いものもありますが、よくある欠陥が、必要ないのに際限なくメラニンを作りつづけてしまう欠陥。これがもっとも一般的なシミ。 光老化によるシミです。(注:シミには23種類の種類があります。ここで触れているのは最も一般的な光老化によるシミです。)
若いうちは、まだDNA書き直しの回数が少ないので、修正間違いがほとんど無く、シミがでる事はまずありません。ところが、20代をすぎる頃に強い日焼けをしたり、吹き出物を作ってしまったりすると、すでに上限近くまで積み重ねられてきたDNAの修正間違いの上に、さらに傷がつけられます。その結果、メラニンを作る遺伝子のブレーキ機能にとうとう欠陥が出てしまい、際限なくメラニンを作りつづける欠陥品の皮膚細胞が生まれます。
…これがシミができるメカニズムです。
シミは防げる?
もし、あなたが若いうちに紫外線を大量に浴びてしまっていれば、残念ながら、シミは防ぎようがない宿命、ということになります。
が!あきらめてはいけません!シミを完全に防ぐ事は出来なくても、欠陥細胞の出現を遅らせれば良いのです。では、どのように遅らせれば良いのでしょうか?これ以上、DNA修正間違いが起きないようにすれば良いのです。
そもそも細胞が修復時にケアレスミスをしなければ良いのですが、そういうわけにも行かないので、DNAの傷をこれ以上増やさないようにして、細胞がDNA修復作業をなるべくしなくてもいいようにしてあげれば良いのです。
つまり、適切なUVケアにより紫外線を防ぐこと。その他、紫外線以外にも活性酸素や、過度のマッサージ、過度の洗顔、ニキビをこじらせることなどもシミの原因になりますのでご注意ください。
【美白ケア】【しみ・そばかすケア】そもそも美白とは何??その定義は・・・
美白意識調査アンケートを実施しました
「美白」の定義とは??
アンケートの結果を見ていると、消費者もメーカーも、それぞれ美白という言葉に対して持っている意識が違い、「美白」とは何か、混同しているようです。恥ずかしながら私も混同してました。目指す目的が定まっていないのでは、目指すゴール「美白」にはたどり着けませんので、独自に定めてみようと思います。
🌼消費者が思う「美白」は、『白くなる』ことではなく『透明感』のことらしい
みなさんがイメージする「美白」という言葉の定義は、いただいたコメントから集約すると次のようなものでした。
美白とは、「肌を透明感を感じさせるように美しくし、シミをうすくしたり予防したりすること」
当たり前じゃない?と思われましたか?意外に思われましたか?
寄せられたすべての回答を熟読して、特定のキーワードの分布率などを分析しました。回答の中身を個別に詳しくみていくと、肌を白くすること、に言及した方は4割ほどで、透明感や色むらがないことなどをイメージする方のほうが圧倒的に多い結果が見られました。ほぼ100%の方が、「美白」という言葉に透明感イメージ、くすみレスなイメージを持たれていたのです。
<代表的な回答例>
「シミを消す、くすみをとる、シミ予防」
「シミそばかすを薄くする。元々の肌のトーンに近づける。」
「シミが薄くなり、肌に透明感が出る」
「シミ・そばかす・くすみがなく、透明感があり汚れの全くない肌の状態。」
🌼シミ対策は「美白」じゃないの!?
一方、シミに対しての効能について言及された方は84%。ほとんどの方がシミに言及してますが、私は非常に驚きました。当然100%のかたが、シミに対する効能を「美白」にもっていると思っていたからです。少数派とはいえ、16%もの方にとっては、「美白」=シミ対策ではないようです。
<シミにふれなかった回答例>
「肌の透明感。くすみを取る。」
「首と同じ白さ、透明感のある白い肌になること。(蒼井優さんとか)」
「くすみをとる、くろずみが目立たなくなり、継続して保つもの」
🌼メーカーや役所の「美白」の公式定義は?
美白とは、おそらく90年代に、あるメーカーが宣伝用に思いついた「美」と「白」の二文字の造語です。その意味は、文字通りとると「美しく白くなる」ということですよね。ところが、メーカーや法律上での美白の定義は、次のようなものなのです。
美白とは、「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐこと」
回答者のほぼ100%の方が期待している、透明感を出す事や、40%の方が期待されている肌を白くすることなどは、特に考えられていません。メーカーや役所が考える美白化粧品は、あくまでもシミやソバカスを防ぐ目的のものなのです。
逆に言うと、メラニン対策をすることにより「肌を白くする」「肌の透明度を上げる」というような、みんなが欲しい「いわゆる美白」化粧品は医薬部外品として認められませんから、日本国内では販売することが出来ないということです。
美白化粧品の効果
前述のとおり、「美白化粧品」として世に出回っているものは、シミやソバカスを防ぐことを目的としていることが分かりました。シミやソバカスを防ぐための製品の【副作用】として、肌のメラニン生成をある程度抑えることは可能ですが、みなさんが「美白」と考えている、透明感やムラのない肌を得られるか、となると、非常に難しいと思います。むしろ美白化粧品を使用することで、かえってお肌のトーンにムラが出たり、透明感が失われる気がしてなりません。(理由は長くなるので又今度、詳しく説明します。)
ちなみに、「シミやソバカスを防ぐ」目的としては、ある程度効果はあると思います。でも、効果があるといっても「ある程度」。やっぱり、美容外科のレーザーでとるのが一番安全で経済的なのではないでしょうか?最近は、価格競争で施術費も安くなって来たようですよ。
「透明感を上げる」「肌のトーンを上げる」の実現には?
透明感を上げる、肌を白くする、などといった効能は、市販の医薬部外品の美白化粧品ではなく、他の化粧品で十分、実現可能です。むしろ、美白化粧品を使わないほうが近道かもしれませんよ?!