【植物エキス:ひめふうろVCE】もうひとつのくすみ肌対策
お肌のくすみの原因は?
肌のくすみの原因のひとつに、「糖化」がありますが、くすみが目立つ理由はもうひとつあります。
≪参考≫ 〖フルフリ調合室〗【植物エキス:ひめふうろVCE】くすみの原因は糖化?
それは、表皮の一番外側にある角質層の状態によるもの。透明感があるお肌、くすみ肌、テカリ肌は、明らかに表皮の状態が違っていることがわかってきました。
☆透明感があるお肌、くすみ肌、テカリ肌の違い
- 透明感のあるお肌:透明度が高く、文字通り、透明なガラスのように光をよく通します。透明度のあるガラスごしの景色は、スッキリとクリアに見えますね。くすみのない、透明感のある肌ですと、細胞間に隙間がなく、表面が整い、ハリのある細胞に覆われています。こういう肌ですと、入ってきた光が拡散されずにキレイに反射され、透明感のある肌、として見えるわけです。
- くすみがあるお肌:くすんでいますので、すりガラスのように光を拡散します。すりガラス越しのように濁ってくすんで見えます。具体的には、細胞の間に隙間があり、表面が粗くハリのない細胞があると、光がまっすぐにかえってこないで拡散されてしまうために、くすんで見えます。
- テカリがあるお肌:皮脂のオイルの反射で、光を反射しテカってみえます。ファンデーションを塗ると、この反射し過ぎな状態であったのが緩和され、ある程度の拡散が起きるようになり、肌が落ち着いて見えるようになります。
☆角質層がカギ
お肌にとって、角質層は光の出入り口。お肌の見え方の違いは、角質層の透明度の違いだったのです。つまり、光の出入口をキレイにクリアにしないと、せっかくの美白対策やくすみ対策も発揮されないということです。「透明度の高いお肌=文字通り透明度の高い角質層」なのです。
くすみをなくすには?
☆地道な保湿ケアを。
くすみのない、透明感のある肌は、細胞間に隙間がなく、表面が整い、ハリのある細胞に覆われています。上記のとおり、透明なガラスの状態ですね。要は、キメのこまやかな、ハリのあるお肌を目指せばいいようです!
ということは、普段からの地道な保湿ケアが大事。フルフリの手作り化粧水に変えてから、肌が白くなった、透明感が出てきた、と報告してくださる方がよくいらっしゃいます。昔は、不思議におもっていたのですが、今思うと、こういうメカニズムが働いていたのでは、と思います。
☆+αのケア
キメやハリ、は適切な保湿のほかに、肌の細胞を元気にするような賦活作用のある植物エキスなどを使うのもお勧めです。
「ひめふうろVCE」に配合したポンカンの果皮エキスは、表皮角化細胞の結合を良くし、厚みが均一な角質層を作るお手伝いをしてくれる成分です。要するに、より透明感の高い、キメ、ハリの有る肌を作るお手伝いをしてくれるのです。
柑橘ならなんでもいいいわけではなく、オレンジ、グレープフルーツ、ビターオレンジ、レモンなどいろいろ試した中でダントツに成績が良かったのが、このポンカンの皮の成分だったそうです。頂いた資料によると、100種類以上の植物の中では柑橘類が優れていて、その中でもなぜかポンカンが他の柑橘の倍くらいの差をつけていました。
この成分はなんと2013年4月にパリで開催された化粧品の国際見本市in-cosmetics 2013 において、「先端分野ベスト成分賞 2013」のファイナリストにえらばれた、というもの。
具体的には、アトピー肌などで特に少ないと報告されているハリやキメに不可欠な、カスパーゼ14というタンパク質分解酵素が角質層で発現しやすくしたり、細胞間の結合を強めるデスモソームとケラチンを結びつけるデスモプラキンのを増やす効果があるという成分です、、、っと書くとちょっとむずかしいですが、要は、キメとハリを良くしてくれ、透明度をアップさせてくれるというものです。
この成分のいいところは、正常な肌細胞の働きをいじったり、邪魔したり、という作用機構ではなく、あくまで角質層で物理的に地道に働くという点。地味ながら、くすみレスな肌に導いてくれる頼もしい味方です。
【植物エキス:ひめふうろVCE】くすみの原因は『糖化』?
『糖化』ってなに?
オーガニックコスメやアンチエイジングに興味のある方でしたら、『糖化』という言葉は当然ご存知かもしれませんね。日本では「酸化」ばかりが注目され、「糖化」は、あまり注目されてきていませんが、欧米では、多くのアンチエイジング医療やコスメ分野で「酸化」と同程度に、『糖化』についても注目されています。
⚠「酸化」と同じように「糖化」も老化の原因の一つです。
糖化は、「グリケーション」「メイラード反応」とも言われます。例えば、、、
真っ白で柔らかいパン生地を焼くと、だんだん、表面が褐色に固くなっていきますね。焼き過ぎるとしまいに真っ黒でカチカチになります。
また、炊飯器に炊いたお米を保温したまま放っておくと、だんだん黄褐色に変色し、かたくなっていきますね。これが、身近な糖化現象の例です。
これと同じことが、お肌や体内にも起こっています。体中の糖分がタンパク質に結びつくことで、『最終糖化生成物=AGEs』という物質が作られます。AGEsは、”Advanced Glycation End Products”の略。Age=年齢にかけていて、うまいネーミングですね。
AGEsは、糖尿病の研究で発見されたと聞いています。血糖値が高い患者さんに見られる血管や肌の劣化現象の原因とされていますが、健康な人でも歳を取っていくに従い、同じことが多かれ少なかれ起こっているのです。
具体的には、お肌の弾力を保っている毛細血管やコラーゲンなどが硬くなり、タルミやシワの原因になります。さらに、この「糖化生成物(AGEs)」は、色が褐色なので、糖化がすすむとお肌をくすんだ色に見せてしまいます。
30代後半の方で、お肌に以前の弾力感がなくなってたるんで来たり、日に焼けたわけでもないのに、いつもくすんだような黒ずんだような感じになってくる方がいます。これは糖化現象で、肌の弾力を失ったり、くすんだ色になったりしたためである可能性があります。
お顔をコゲパンにしないようにするには、どうしたら良いのでしょう?
⚠糖化の原因
でんぷんや、砂糖の摂取量が多い方、あまり運動をしない方は、この糖化が進みやすいとされています。
とは言うものの、糖分は生きていく上で必要なものです。…あとやっぱり、甘いもの食べるのって幸せですよね~♪ごはんやパン、麺類も美味しいですし。
というわけで、まあ、過度の摂取を避けて血糖値を高めなければOKではないでしょうか?!
⚠化粧品成分での糖化対策
実は、フルフリは以前から糖化現象について興味を持って、ひそかに(?)糖化対策を意識した成分を採用してきていましたが、今後もっと増やしていく予定です。
いったん糖化してしまったコラーゲンはどうしようもありませんが、ケア次第で新たな糖化は未然に防ぐことはできます。様々な研究が近年なされていますが、カモミール、オオバコ、どくだみ、緑茶、よもぎなどの抽出液にこの糖化を抑えるポリフェノールが含まれているそうです。
美白に特化した植物エキス:ひめふうろVCEには、オオバコエキスを配合しました。漢方薬としては有名なオオバコですが、近年、抗糖化機能が発見されました。ようするに糖化による肌のくすみやしわ、たるみを防ぐというものです。
抗メラニンを目指すだけではなく、抗糖化を同時に目指すことで、くすみ感が抜け、「透明感のあるムラのない美しい肌」に一歩近づけるのではないでしょうか。
【植物エキス:ひめふうろVCE】アンケート調査結果
刺激が少なく、透明感が出る
🌼透明感(キメ、はり、ツヤ等)
ほとんどの方が多かれ少なかれ、一ヶ月の使用で透明感が出てきた、と感じたようです。肌のトーンが均一になった、キメが良くなった、潤いがました、などのご感想が目立ちます。
🌼刺激に関して
アンケートに答えてくださった方の中にはかなりの敏感肌の方もいらしたのに、刺激を感じた方が2人だけ(一人の方は時々、もう一人の方は手荒れの指先のみ)。大きな問題があった方はいらっしゃらなかったのでとても安心しました。
以下に、代表的なコメントの一部を紹介しますね。
透明感:実感した 刺激:無
総合評価:★★★★ 良い
「かんきつの色なのか、少しオレンジがかった色のエキスです。香りはあまりないですね。30滴よりもちょっと多く入ってしまったせいもあるのか、保湿効果がかなりあるようで、エアコンの部屋でも乾燥することがなくなりました。
使ってるうちにきもち肌の状態がよくなってきた感じで、結果として透明感が出てきたと思います。そのせいか毛穴も目立たなくなって来た気もします。ウズラの卵の殻みたいな薄いそばかすがあるのですが、これがうすくなるといいなと思います。」
お名前: hasutaさん
透明感:少し感じた 刺激:無
総合評価:★★★★ 良い
「使い始めて感じた事は、良さそうな予感!と言うもの、使用中、肌が均一?に感じたんです。私の肌は、あらゆる悩みのオンパレードで、毛穴・色むら、たるみ・・・とあげたらキリがないのですが、それが普通の人の悩み?の肌になってきたように感じたんです。続けたら、もしかしたらもしかするかも?と。これからも続けていきたいです。」
お名前: runaさん
透明感:少し感じた 刺激:時々
総合評価:★★★★ 良い
「肌が荒れていたのですが使用してみました。頬にあったぶつぶつが薄くなりました。刺激を感じたというのは、手荒れをしていた指の部分がたまぁにしみただけです。」
お名前: まゆよんさん
透明感:わからない 刺激:無
総合評価:★★★ ふつう
「匂いはほとんどなくハーブ水の香りを邪魔しなく使いやすいと思いました。体調があまりよくなく肌が荒れやすくなっていて、もともとのクスミも強いので透明感を実感するにはまだ時間がかかるのでしょうか。もう少し続けてみたいです!」
お名前: Yukapinさん
透明感:少し感じた 刺激:無
総合評価:★★★★★とても良い
「透明感は正直実感できなかったですが、とても潤いました。今まで、化粧水一本では保湿効果が足りず、他のオイルやクリームを足さないとダメでしたが、これは化粧水だけで大丈夫です。潤っていると感じている部分が、キメが整う、ハリが出るということにつながっているのであれば、もう少し続けたら透明感も実感できるのかな。ちなみに私は、ハーブ水は薔薇と蘭を使用したので、美白効果のあるハーブ水だと、透明感も実感しやすいのかもしれませんね。今後発売されたら購入したいですが、魔女のほうきの小じわに対する効果がすごい!!とも思っているので、どちらを取るか悩みますね。ヒメフウロVCEにプラスαで魔女のほうき部分使い…かなぁ。」
お名前: 匿名Aさん
透明感:実感した 刺激:無
総合評価:★★★★ 良い
「一週間位で毛穴が目立たなくなったように思います。2週間位経った時に嬉しさのあまりアイシャドーやリップを買いにデパートへ行ってしまいました(肌が弱いわけでは無かったので)ブランドコスメで肌を褒められながらフルメイクしてもらい、帰ってきた時に疲れてそのまま寝てしまい…翌日からお肌がボロボロになってしまいました。その為何を使ってもダメになってしまい、本当は星五つ付けたかったのですが、落ち着くまで病院の薬を付けたり他のものも使ったりしたのでちょっとわからなくなってしまいました。でも、この機会にケミカルを断ち切ることにしてやっと復活しました。ほうれい線とおでこの横ジワ(眼を見開くと出る)が薄くなってきたような気もしますし、しばらくじっくりと使ってみたいと思います。」
お名前: H.E.さん
透明感:少し感じた 刺激:無
総合評価:★★★★ 良い
「使用して、大きな変化はありませんでしたが、少しキメが整った感じがしています。肌が荒れなかったので、安心して使う事ができました。使用感も問題ありません。」
お名前: S.E.さん
透明感:少し感じた 刺激:無
総合評価:★★★★★とても良い
「一か月間、ラベンダー&カモミールと保湿成分しっとりと一緒に使用してみました。敏感肌ですがまったく刺激は感じることはなかったです。
以前より少し肌のくすみがとれて明るくなった気がします。続けて使用したいと思いました。」
お名前: A.J.さん
透明感:少し感じた 刺激:時々
総合評価:★★★★ 良い
「いつもこの季節は汗や紫外線で肌がかゆくなり真っ赤になったりするのですが、それがなくて嬉しいです。透明感の実感まではいかないですが、はりは出てきたように思います。」
お名前: 匿名Bさん
以上、敏感肌の皆さんからは、なかなかいい評価を得られました。こうやって、実際の感想を聞くとちょっと試してみたくなりますよね!お肌にも優しく、使いやすいエキスですので、次の機会にぜひ試してみてください。
※ なお、原液を冷蔵庫保存したところ凝固したのでびっくりした、とのコメントをいくつか頂きました。スープを冷蔵庫で冷やすとコラーゲンの濁りが出るような感じです。常温に戻すと元通りになりますのでご安心下さい。原液は常温保存のほうが良いと思います。ちなみに、化粧水に希釈した場合には凝固することはありません。
【美白ケア】【しみ・そばかすケア】ほんとうの美白ケアとは?~総まとめ~
「美白」の定義(おさらい)
この回では、国やメーカーが決めた「美白」(=しみやそばかすを防ぐこと)ではなく、みんなが本当に興味を持っている「美白」(=透明感があり、ムラのない美しい肌)を実現できる方法について記載します。
≪参考≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】【しみ・そばかすケア】そもそも美白とは何??その定義は・・・
美白化粧品の効果
上記のとおり、世に出回っている「美白化粧品」は、しみやそばかすを防ぐ目的のものです。誤った認識や使用方法によっては、かえって逆効果になる可能性もあるので、注意したいですね。
≪参考①≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】美白成分でメラニンが増える可能性?!
≪参考②≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】【しみ・そばかすケア】美白化粧品の上手な使いかた
「透明感があり、ムラのない美しい肌」の実現方法
😊お肌が安心できる環境を♪
みなさんが思う「美白」の方法。
それはずばり、お肌が自己防衛のためのメラニンを作る必要がないような、安心できる環境を作ってあげれば良いのです!
お肌がメラニンをつくる理由は、活性酸素から肌を守るため、でしたよね。また、自然なメラニン生成を薬物で阻害したり、地肌の自然なトーンを無視して無理やり白くさせるような強引な美白は、かえってメラニンを作らせてしまうということを、以前のブログでご説明しました。
≪参考≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】美白成分でメラニンが増える可能性?!
お肌がメラニンを作らなくてもよい、安心な環境をととのえる方法は、3つあります。これら3つを意識すれば、透明感のあるムラのない美しい肌に近づけるだけではなく、将来のシミ予防にもなりますよ!
😊方法その1:とにかく、お肌に刺激を与えないこと。
透明感があり、ムラのない美しい肌が欲しいなら、こすったり、過剰に洗ったりを避けて、刺激の少ない化粧品成分を使いましょう。これならすぐに、実践可能ですね。
オーガニックコスメに変えてから、手作り化粧水に変えてから、お肌が以前よりも白くなった!と報告するお客様がたくさんいらっしゃいます。また、石鹸をやさしいものに変えたことで、お肌が白くなったと報告する方もいらっしゃいます。皆さんはその化粧品成分に含まれる、美白成分が効いたのかしら?と思っているかもしれませんが、実際のところは、以前の刺激の強いケアを改めたから肌が明るくなった、という理由が多いような気がします。
ちなみに・・・ちょっと脱線しますが、「肌が白くなる石鹸」根強い人気がありますよね。あれって、本当に肌が白くなるんでしょうか?
はい、結構、白くなるようですよ。。。ただし、裏があります。よくあるのが、火山灰や粘土が入っている、もちもち泡タイプの石鹸ですね。酸化チタンという成分が入ってるものも多いです。粘土はとっても小さい微粒子のため、すすぎをしても皮膚のシワの溝に残って結構、洗い残しが出ます。この粒子が白い色をしていますので、美白石鹸でお肌も白くなったように見えるのです。肌が本当に白くなるわけではありませんので、洗いすぎにはご注意くださいね。
こすらずに泡でやさしく洗う、特にお肌が弱い方はせっけん自体、使用しないことをオススメします。
😊方法その2:抗酸化物質を使うこと
メラニンは日よけとして紫外線を吸収したり、散乱したりする働きだけではなく、活性酸素を除去して細胞を守ってくれる抗酸化効果もあるという話をしましたね?
≪参考≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】美白成分でメラニンが増える可能性?!
というわけで、活性酸素がいっぱいあると生産されるメラニンですが、メラニン以外の抗酸化物質をあらかじめ用意しておいてあげれば、メラニンが出動しなくてもよいわけです。美白化粧品でもビタミンC誘導体配合のものがよくありますが、これはこういう考えから配合されているのですね。
抗酸化成分主体の美白はお肌にも優しくオススメです。ビタミンC、ビタミンEなどが有名ですが、植物由来の抗酸化成分が近年、とっても注目されてきていますね。甘草、芍薬、ドクダミ、などの和漢植物、そしてローズ、ネロリ、ラベンダーなどのハーブは、いずれも抗酸化成分がたっぷりです。また、オイルにも強力な抗酸化成分を含む物があります。
こういった抗酸化成分を普段からスキンケアに取り入れることで、「透明感のあるムラのない美しい肌」、を目指していきましょう。
😊方法その3:あたり前ですが・・・紫外線にあたらない!
方法その1の「刺激を避ける」、と同じ部類に入りますし、あまりに当たり前すぎるので、書かないでも良いかな、と思いましたが、一応「その3」として書いておきますね。透明感のあるムラのない美しい肌を保つには、当然、紫外線は避けた方が良いですね。帽子をかぶったり、サングラスをかけて目に紫外線が入らないようにすることで、若干、肌が白くなるかも知れません。
なお、紫外線ケア、というと日焼け止めやUV下地をつけなきゃ、とおもいがちですが、実は、日焼け止めというものはどんな良成分の物でも、お肌に多少は負担がかかるものです。肌の上に人工的な皮膜をはる事と、毎日の洗顔で二重の負担がかかります。
特に、影響を受けやすい敏感肌の方は日焼け止めをつける方法ではない、UVケアを心がけると良いと思いますよ。
⇒詳しくはこちら
〖フルフリ調合室〗敏感肌さんの【日焼け止め】との賢いつきあい方
美白ケア総まとめ
美白に関するいくつかの記事をまとめます。
* 役所やメーカーの言う「美白」とは「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐこと」で、消費者が期待している「透明感を出す事」「肌を白くすること」などは、特に考えられていません。
* 美白化粧品を使用することで、かえってお肌のトーンにムラが出たり、透明感が失われる可能性があります。
* 美白化粧品が肌に合わない場合、かえってシミが目立ったり、メラニンが増える可能性があります。
* シミを消すには、レーザーがお勧めですが、美白成分を使うとすればシミ部分にピンポイントで使うようにしましょう。
* 「肌に透明感を出す」「肌のムラをなくす」「将来のシミを予防する」ためには、美白成分を使ってメラニンをやっつける、という従来の発想を転換させて、今日の記事にある様に、肌がメラニンを作る必要がない環境作り、を心がけましょう。
優しいスキンケアで、お肌本来の透明感や健康的な輝きをとりもどし、そして将来のシミを予防する。
そんな「本当の美白ケア」を実現させていってくださいね。
【美白ケア】美白成分でメラニンが増える可能性?!
メラニン色素のはたらき
私たちが、食パンやコピー用紙のように真っ白な顔でないのは、メラニン色素のおかげ。適切な量のメラニンで、いわゆる「肌色」のお肌が作られています。「メラニン色素」、、、イヤな奴!と思う方が多いかも知れませんが、メラニンはお肌の健康を保つ上で、大事な役割があります。メラニンがなければ、場合によっては命に関わることもあります。今日の話を聞いたら、メラニン好きになってしまう方もいらっしゃるかも?
🌞肌はどうしてメラニンを作るの?
まず、みなさんご存じ、日よけ効果について。メラニンは皮膚細胞を紫外線から守る天然の日除けの帽子です。細胞たちはその名も「メラニンキャップ」というメラニンのかわいい黒い帽子をちょこんと頭にのせています。
これで、日よけ対策は万全☆
紫外線が皮膚細胞に当たると、シミやしわの原因になったり、さらには皮膚ガンが起きたりします。肌の色が濃い人は、皮膚ガンの発生率が低いことからも分かるように、メラニンにはとても大事な役割があるのです。
メラニンキャップをかぶって一生懸命、紫外線からお肌を守ろうとしている皮膚細胞たち。このご主人様思いのけなげな子たちの、小さな帽子を奪い取る物、それが美白成分!・・・ここまで言うと、ちょっと大げさですが(笑)、まあ、肌の正常な作用を阻害しているという点は確かです。頑丈な肌細胞たちでしたら、多少の邪魔が入ってもへこたれませんが、お肌の弱い方のリハビリ中の肌細胞たちにとっては、ちょっと刺激がすぎるかもしれませんね。
🌞メラニンのもうひとつの役割
さらに、メラニン色素には、紫外線を防ぐ以外にもうひとつ大事な役割があります。それは、活性酸素を還元する働き。要するに抗酸化作用です。
メラニンには日よけとして紫外線を吸収したり、散乱したりする働きだけではなく、強い紫外線から生まれた活性酸素を除去して細胞を守ってくれる効果もあったのです。メラニンキャップは、単なる帽子以上の効果があるのです。すばらしいですね!
ところで、ケガをしたところや炎症を起こしたところの皮膚が、黒っぽくなった経験はありませんか?炎症の起きた場所では有害な活性酸素が発生します。
この活性酸素を除去するために、肌細胞がメラニンを作り、肌を守ってくれているのです。というわけで、メラニンが生成されるのは紫外線を浴びたときだけではないのです。
実際にストレスや生活習慣の乱れで活性酸素が血液中に多くなると、それを除去すべく肌はメラニンを発生させるようです。体内に活性酸素が多い人は紫外線を浴びてなくても、メラニン色素が作られつづけてしまうというわけです。
美白化粧品がメラニンを増やすケースとは!?
メラニンキャップの話のところで、美白成分は「お肌の弱い方や、リハビリ中の肌細胞たちにとっては、ちょっと刺激がすぎるかもしれませんね」、と書きましたが、刺激の話で何か、思いつきませんか?
そう!
美白成分の刺激で小さな炎症が起きてしまった場合、美白成分が効いている以上に、炎症によりメラニンが生産されている可能性もあるのです。美白化粧品を使うことで、お肌の透明感が失われる他、かえってお肌にくすみが生じてしまう方、シミが出来てしまう方などのケースも考えられます。
化粧品成分が、お肌の自然な作用を邪魔する、ストレスを与える
↓
肌に小さな炎症が出来、活性酸素が生まれる
↓
肌細胞は、メラニンで活性酸素をおさえて、肌を守ろうとする。
↓
メラニンが増えたのを憂えたご主人様は、さらに強力な化粧品成分を投入する、、、
こういう悪循環が生まれると、怖いですね。さらには、洗顔やメイクなども、やり過ぎると、お肌にとっては非常にストレスになりますよ。
また、美白成分を肌の底まで届けようとするための界面活性剤なども、余計な防腐剤や添加物などをお肌に届けてしまいがち。肌バリアの強い方なら良いかも知れませんが、そうで無い方は、肌には極力刺激を与えないように、注意しましょう。
【美白ケア】【しみ・そばかすケア】美白化粧品の上手な使いかた
美白化粧品の目的
オーガニックコスメ業界ではあまり美白モノは出ていないようですが、コスメ市場全体では美白化粧品だらけですね。以前に書いたとおり、一般的に美白をしたい方が考えている美白は、「肌全体の透明感を上げること」「肌全体をムラなく白くする(トーンアップする)こと」でした。
それに対し、美白化粧品は、「しみやそばかすを防ぐこと」が目的です。今回は、この目的における、美白化粧品について書きたいと思います。(フルフリではこの類の美白化粧水はお取り扱いがございません。)
≪参考≫ 〖フルフリ調合室〗【美白ケア】【しみ・そばかすケア】そもそも美白とは何??その定義は・・・
美白化粧品を使うとしみが目立つ!?
実は、美白成分を使用することで、かえってシミが目立つと感じることがあるかも知れないのです。可能性は2つです。
1)シミの周りの健康な肌細胞に、より効果を発揮してしまう
シミのない部分のメラノサイトの活性は、シミ部分ほど高くありません。そのため、顔全体に美白コスメを塗ると、まずメラニン生産が少ない部分(シミのない部分)から効いていきます。その結果生じる色の濃淡により、逆にシミが濃くなったように感じる人もいるようです。
もし、そのような結果になれば、シミは以前よりも目立ってしまいます。
2)シミにも周りのお肌にも、均一に効果が出た場合、シミが目立つ
洗濯物を例にとって説明します。お肌のシミも嫌な物ですが、洗濯物のシミも出来れば避けたいですよね。
テーブルクロスに紅茶をこぼしてしまったAさんのお話です。Aさんはベージュ色のテーブルクロスに、紅茶をこぼしてしまいました。あわてて水で洗濯しましたらシミは少し落ちました。Aさんは、もっとシミを落とそうとおもい、さらに漂白剤を使ってみました。シミはさらにもう少し落ちました。しかし周りの布の色も漂白剤で落ちて薄くなってしまいましたので余計目立ってしまいました。
ちょっと変な例ですが、実感を持っていただけたでしょうか?
要は、シミというものは、周りの皮膚の色とシミ箇所の皮膚の色の濃淡の差で目立つので、周りの皮膚だけが白くなれば、より目立ちますし、周りの皮膚とシミが一緒に白くなれば、最初と何ら変わりはありません。
「シミのある人」が、「ちょっと色白のシミがある人」に変わっただけです。
美白化粧品の上手な使いかた
上記を踏まえると、美白化粧品は、使うとすればシミ部分にのみピンポイントで使うのが良いと思います。ただし、シミの周りの皮膚にはみ出てしまい、過剰反応して白くなりすぎてしまう様な成分ですと逆効果ですね。
まあ、やっぱり、レーザーが確実でいいのかなぁ、とは思いますが、抵抗感がある方も多いと思いますので、出来れば美白成分で、安心してシミ対策などをしたいものですよね。
【しみ・そばかすケア】シミと紫外線の関係
シミはどうしてできるの?
シミはどのようにしてできるのでしょうか?紫外線がなにか関係する、ということは皆さん何となくご存じのことと思います。
紫外線が肌に与えるダメージは、表皮細胞のDNAを傷つけるということ。DNAとは、細胞の再生をつかさどる大事な情報が書かれている、いわば「細胞の作り方マニュアル」です。紫外線はこのマニュアルに書かれている大事な情報を消してしまう、いたずらっ子の消しゴムのような存在。でも、DNAはとても大事な情報なので、紫外線で消されてもすぐに元通り書きなおします。ところが、何度も何度も書きなおされてるうち、時々、間違いが起きるんです。(細胞もたまにはケアレスミスがあると言うことですね。)
DNA(皮膚細胞の作り方マニュアル)の情報が間違っていると、欠陥品の細胞が作られてしまいます。欠陥にも色々あって、皮膚ガン細胞になってしまう怖いものもありますが、よくある欠陥が、必要ないのに際限なくメラニンを作りつづけてしまう欠陥。これがもっとも一般的なシミ。 光老化によるシミです。(注:シミには23種類の種類があります。ここで触れているのは最も一般的な光老化によるシミです。)
若いうちは、まだDNA書き直しの回数が少ないので、修正間違いがほとんど無く、シミがでる事はまずありません。ところが、20代をすぎる頃に強い日焼けをしたり、吹き出物を作ってしまったりすると、すでに上限近くまで積み重ねられてきたDNAの修正間違いの上に、さらに傷がつけられます。その結果、メラニンを作る遺伝子のブレーキ機能にとうとう欠陥が出てしまい、際限なくメラニンを作りつづける欠陥品の皮膚細胞が生まれます。
…これがシミができるメカニズムです。
シミは防げる?
もし、あなたが若いうちに紫外線を大量に浴びてしまっていれば、残念ながら、シミは防ぎようがない宿命、ということになります。
が!あきらめてはいけません!シミを完全に防ぐ事は出来なくても、欠陥細胞の出現を遅らせれば良いのです。では、どのように遅らせれば良いのでしょうか?これ以上、DNA修正間違いが起きないようにすれば良いのです。
そもそも細胞が修復時にケアレスミスをしなければ良いのですが、そういうわけにも行かないので、DNAの傷をこれ以上増やさないようにして、細胞がDNA修復作業をなるべくしなくてもいいようにしてあげれば良いのです。
つまり、適切なUVケアにより紫外線を防ぐこと。その他、紫外線以外にも活性酸素や、過度のマッサージ、過度の洗顔、ニキビをこじらせることなどもシミの原因になりますのでご注意ください。
【美白ケア】【しみ・そばかすケア】そもそも美白とは何??その定義は・・・
美白意識調査アンケートを実施しました
「美白」の定義とは??
アンケートの結果を見ていると、消費者もメーカーも、それぞれ美白という言葉に対して持っている意識が違い、「美白」とは何か、混同しているようです。恥ずかしながら私も混同してました。目指す目的が定まっていないのでは、目指すゴール「美白」にはたどり着けませんので、独自に定めてみようと思います。
🌼消費者が思う「美白」は、『白くなる』ことではなく『透明感』のことらしい
みなさんがイメージする「美白」という言葉の定義は、いただいたコメントから集約すると次のようなものでした。
美白とは、「肌を透明感を感じさせるように美しくし、シミをうすくしたり予防したりすること」
当たり前じゃない?と思われましたか?意外に思われましたか?
寄せられたすべての回答を熟読して、特定のキーワードの分布率などを分析しました。回答の中身を個別に詳しくみていくと、肌を白くすること、に言及した方は4割ほどで、透明感や色むらがないことなどをイメージする方のほうが圧倒的に多い結果が見られました。ほぼ100%の方が、「美白」という言葉に透明感イメージ、くすみレスなイメージを持たれていたのです。
<代表的な回答例>
「シミを消す、くすみをとる、シミ予防」
「シミそばかすを薄くする。元々の肌のトーンに近づける。」
「シミが薄くなり、肌に透明感が出る」
「シミ・そばかす・くすみがなく、透明感があり汚れの全くない肌の状態。」
🌼シミ対策は「美白」じゃないの!?
一方、シミに対しての効能について言及された方は84%。ほとんどの方がシミに言及してますが、私は非常に驚きました。当然100%のかたが、シミに対する効能を「美白」にもっていると思っていたからです。少数派とはいえ、16%もの方にとっては、「美白」=シミ対策ではないようです。
<シミにふれなかった回答例>
「肌の透明感。くすみを取る。」
「首と同じ白さ、透明感のある白い肌になること。(蒼井優さんとか)」
「くすみをとる、くろずみが目立たなくなり、継続して保つもの」
🌼メーカーや役所の「美白」の公式定義は?
美白とは、おそらく90年代に、あるメーカーが宣伝用に思いついた「美」と「白」の二文字の造語です。その意味は、文字通りとると「美しく白くなる」ということですよね。ところが、メーカーや法律上での美白の定義は、次のようなものなのです。
美白とは、「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐこと」
回答者のほぼ100%の方が期待している、透明感を出す事や、40%の方が期待されている肌を白くすることなどは、特に考えられていません。メーカーや役所が考える美白化粧品は、あくまでもシミやソバカスを防ぐ目的のものなのです。
逆に言うと、メラニン対策をすることにより「肌を白くする」「肌の透明度を上げる」というような、みんなが欲しい「いわゆる美白」化粧品は医薬部外品として認められませんから、日本国内では販売することが出来ないということです。
美白化粧品の効果
前述のとおり、「美白化粧品」として世に出回っているものは、シミやソバカスを防ぐことを目的としていることが分かりました。シミやソバカスを防ぐための製品の【副作用】として、肌のメラニン生成をある程度抑えることは可能ですが、みなさんが「美白」と考えている、透明感やムラのない肌を得られるか、となると、非常に難しいと思います。むしろ美白化粧品を使用することで、かえってお肌のトーンにムラが出たり、透明感が失われる気がしてなりません。(理由は長くなるので又今度、詳しく説明します。)
ちなみに、「シミやソバカスを防ぐ」目的としては、ある程度効果はあると思います。でも、効果があるといっても「ある程度」。やっぱり、美容外科のレーザーでとるのが一番安全で経済的なのではないでしょうか?最近は、価格競争で施術費も安くなって来たようですよ。
「透明感を上げる」「肌のトーンを上げる」の実現には?
透明感を上げる、肌を白くする、などといった効能は、市販の医薬部外品の美白化粧品ではなく、他の化粧品で十分、実現可能です。むしろ、美白化粧品を使わないほうが近道かもしれませんよ?!